すぎー

主に散文詩を投稿。時々日記

山登りの一節

じぶんってなに?

緑色の風のなかで生じ、踊ったのは

わたしの声だ。そして答え無き問い。

それはやまびことなり

はるか

息まいて

まるで宇宙を回ったかのようなキラキラした瞳で

身の程知らずに、また駆けていく。

いつか、時はため息をついて宇宙を見上げ、

風も止んでしまう。

きっとそのとき、私はいなくなるだろうけど

わたしが、わたしに帰ってくるまでは

とりあえず

とりあえず

信じて登るしかない

自分で。

さあ、また踏み込もう。

目に映る全ての物たちに捧げる一歩を